こんにちは。下ごしらえ.com 運営者の「ゆたりん」です。
「発酵あんこを圧力鍋で作ってみたいけれど、手順が難しそう」とか「温度管理に失敗して甘くならなかったらどうしよう」なんて不安を感じていませんか。
実は私も最初はそう思っていました。
でも、電気圧力鍋や普通の圧力鍋を使って小豆を煮る工程を時短し、その後の発酵を炊飯器やヨーグルトメーカーで適切に行えば、砂糖不使用でも驚くほど甘いあんこが作れるんです。
今回は、カロリーや健康効果が気になる方にも嬉しい、失敗知らずのレシピや保存方法について、私の経験を交えてご紹介しますね。
- 圧力鍋を使った発酵あんこの失敗しない基本的な作り方
- 甘さを最大限に引き出すための温度管理と発酵のコツ
- 炊飯器やヨーグルトメーカーを活用した具体的な手順
- 作った発酵あんこの保存方法と美味しく食べるアレンジ
圧力鍋で発酵あんこを作る方法

ここでは、圧力鍋を活用して小豆を素早く煮上げ、麹の力で甘くするまでの具体的な手順を紹介します。
時間がかかるイメージのあるあんこ作りも、圧力鍋を使えばあっという間ですよ。
失敗しない簡単な作り方
発酵あんこ作りで一番のハードルは「小豆を煮る時間」と「発酵の温度管理」ですよね。
まずは全体の流れを掴んでおきましょう。
基本的には、まず圧力鍋で小豆を柔らかくなるまで煮ます。
その後、煮汁と小豆を分けて60度くらいまで冷まし、米麹と混ぜ合わせて発酵させるというステップになります。
この「混ぜ合わせるタイミング」がとっても重要なんです。
煮上がったばかりのアツアツの小豆に麹を入れてしまうと、酵素が働かなくなってしまいます。
逆に冷めすぎても発酵が進みません。
私はいつも、温度計を使ってしっかりと60度を確認してから麹を投入するようにしています。
これさえ守れば、初めての方でも砂糖なしとは思えない甘さを引き出せますよ。
圧力鍋を使うことで、普通の鍋なら1時間以上かかる煮込み時間がギュッと短縮できるのが嬉しいポイントです[1]。
ポイント 小豆と煮汁を合わせた温度が60度前後になったタイミングで米麹を投入するのが、甘く仕上げる最大の秘訣です。
小豆を短時間で煮るコツ

小豆を煮る工程こそ、圧力鍋の出番です。
普通のお鍋でコトコト煮ると、差し水をしたり火加減を見たりと目が離せませんが、圧力鍋なら加圧して放置するだけでOKなんです。
具体的な手順としては、洗った小豆とたっぷりの水(小豆の3〜4倍量が目安)を鍋に入れます。
蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火にして10分〜15分ほど加圧します。
火を止めたら、圧力が自然に下がるまで待ちましょう。
この「蒸らし」の時間に小豆の中までふっくらと火が通ります。
蓋を開けてみて、小豆を指で軽くつまんで簡単に潰れるくらいの柔らかさになっていれば大成功です。
もし少し芯が残っているようなら、追加で数分煮れば大丈夫。
電気圧力鍋をお使いの場合は、機種ごとの「豆料理モード」などを活用するとさらに簡単ですね。
米麹を加える温度の重要性

先ほども少し触れましたが、発酵あんこ作りにおいて温度管理は命です。
ここは何度強調しても足りないくらい大切なポイントになります。
麹菌に含まれる「アミラーゼ」という酵素は、60度前後で最も活発に働き、デンプンを分解して糖に変えてくれます。
しかし、この酵素は熱に弱く、70度を超えると壊れて働かなくなってしまうんです。
逆に50度以下になると、発酵が進まずに酸味が出てしまうリスクが高まります。
なので、圧力鍋で煮た小豆は、必ず60度程度まで冷ましてから麹を混ぜてください。
私は心配性なので、デジタル温度計でしっかり測るようにしています。
「手で触れるくらい」という感覚だと誤差が出やすいので、道具に頼るのが失敗しない近道かなと思います。
注意点
70度以上の高温で麹を混ぜると酵素が失活し、その後いくら保温しても甘くなりません。
温度計での確認を強くおすすめします。
炊飯器やヨーグルトメーカー
圧力鍋で小豆を煮た後の「発酵」プロセスには、炊飯器かヨーグルトメーカーを使うのが一般的です。
それぞれの道具でやり方が少し違うので、ご自宅にあるものに合わせて選んでくださいね。
炊飯器を使う場合は、「保温モード」を活用します。
ただし、蓋を完全に閉めると温度が上がりすぎてしまうことがあるため、濡れ布巾をかけて蓋を少し開けた状態にするのがコツです。
これなら適温をキープしやすいですよ。
一方、ヨーグルトメーカーは温度設定ができるので、より確実です。
60度に設定して8時間〜10時間セットしておけば、寝ている間に甘〜い発酵あんこが出来上がっています。
私は手軽さ重視でヨーグルトメーカー派ですが、炊飯器でも途中で一度かき混ぜて温度ムラをなくせば美味しく作れます。
砂糖不使用で甘くなる仕組み

「砂糖を入れていないのに、どうしてこんなに甘いの?」と不思議に思いますよね。
この甘さの正体は、米麹の酵素が作り出す「ブドウ糖」なんです。
小豆に含まれるデンプンが、麹のアミラーゼという酵素によって分解されることで、自然で優しい甘みが生まれます。
砂糖のガツンとした甘さとは違い、後味がすっきりしていて、噛むほどに味わい深いのが特徴ですね。
発酵時間を長くすればするほど甘みは増しますが、長すぎると酸味が出ることもあるので、8時間から10時間くらいを目安にするのがベストかなと思います。
この仕組みを理解していると、温度管理の大切さがより腑に落ちますよね。
補足
市販のあんこに比べてカロリーや糖質も抑えられるので、罪悪感なく甘いものを楽しみたい方にぴったりです。
圧力鍋の発酵あんこ活用と保存

せっかく美味しくできた発酵あんこ、最後まで無駄なく楽しみたいですよね。
ここでは保存テクニックや、健康効果を意識した食べ方についてご紹介します。
美味しさを保つ保存方法
発酵あんこは砂糖を使っていない分、市販のあんこに比べて日持ちがしません。
冷蔵保存の場合は、清潔な容器に入れて2〜3日中には食べ切るようにしましょう。
「そんなに早く食べきれないよ!」という方、安心してください。
冷凍保存なら1ヶ月ほど美味しく保存できます。
私はいつも、1回分ずつラップに包んで小分けにするか、ジップロックなどの保存袋に入れて薄く平らに伸ばして冷凍しています。
こうしておけば、必要な分だけパキッと折って解凍できるので、朝のトーストやおやつにすぐに使えて便利ですよ。
解凍する際は、自然解凍かレンジで軽く温めるのがおすすめです。
温めると麹の香りがふわっと立って、出来立てのような美味しさが戻ってきます。
ダイエット向きなカロリー

発酵あんこがダイエッターに人気な理由は、なんといってもそのヘルシーさにあります。
一般的なあんこは小豆と同量くらいの大量の砂糖を使いますが、発酵あんこは砂糖ゼロ。
その分、カロリーや糖質が大幅にカットされています。
もちろん、小豆や米麹自体にカロリーはあるので「いくら食べても太らない」わけではありませんが、血糖値の上昇が緩やかなので、太りにくいおやつと言えるでしょう。
甘いものが辞められない時でも、発酵あんこなら罪悪感が少ないのが嬉しいですよね。
私はダイエット中の「甘いもの欲」を満たす救世主として常備しています。
健康効果を高める食べ方

発酵あんこは、単に甘くて美味しいだけでなく、栄養面でも非常に優秀です。
小豆には食物繊維やポリフェノールがたっぷり含まれていますし、麹菌による発酵パワーで腸内環境を整える効果も期待できます。
そのままスプーンで食べるのも良いですが、個人的なおすすめは「ヨーグルト」にトッピングすること。
乳酸菌と麹菌のダブルパワーで、お腹の調子を整える「菌活」にぴったりです。
また、豆乳に混ぜて「発酵あんこドリンク」にするのも美味しいですよ。
朝食に取り入れれば、エネルギーチャージもしつつ、食物繊維でお通じ対策もできるので、一石二鳥かなと思います。
酸味が出た時の原因と対策

「作ってみたらなんだか酸っぱい…」という失敗、実は発酵あんこ作りではよくある悩みなんです。
この酸味の主な原因は、温度が低すぎて乳酸菌などの雑菌が繁殖してしまったことか、発酵時間が長すぎたことにあります。
対策としては、やはり温度を60度前後にキープすることが一番です。
50度を下回ると雑菌が活動しやすくなるので注意が必要です。
また、使用するスプーンや容器は必ず熱湯消毒して、清潔な状態で行うことも大切です。
もし酸っぱくなってしまった場合、残念ながら甘く戻すことはできませんが、腐敗臭がなければ料理の隠し味に使ったりして消費することもできます。
ただ、安全のためにおかしいなと思ったら食べるのを控えてくださいね。
安全のために
異臭がする場合や糸を引いている場合は、雑菌が繁殖している可能性が高いので、絶対に食べずに廃棄してください。
圧力鍋の発酵あんこ作りまとめ
今回は、圧力鍋を使った発酵あんこの作り方についてご紹介しました。
圧力鍋で小豆を煮る時間を短縮し、炊飯器やヨーグルトメーカーで温度を守って発酵させるのが成功の鍵でしたね。
最初は温度管理が難しく感じるかもしれませんが、道具をうまく頼れば誰でも美味しい「砂糖不使用のあんこ」が作れます。
自分で作った発酵あんこは、優しくて深い甘さがあり、市販品には戻れない魅力がありますよ。
ぜひ、次の休日にでもチャレンジしてみてください。
あなたの食生活が、発酵あんこでほんの少し豊かになりますように。
※本記事で紹介している健康効果やカロリーに関する情報は一般的な目安です。
体調や体質に合わせて取り入れてくださいね。
最終的な判断は専門家にご相談されることをおすすめします。

