こんにちは。下ごしらえ.com 運営者の「ゆたりん」です。
ご飯が進むおかずとして大人気の豚肉の味噌漬けですが、自分で焼くとすぐに焦げてしまったり、中が生焼けだったりと失敗してしまうことってありますよね。
私も以前は、真っ黒に焦げたお肉を前にしてガッカリした経験がたくさんあります。
でも実は、フライパンやクッキングシートを使ったり、火加減を少し工夫するだけで、誰でも簡単にふっくらと美味しく焼くことができるんです。
今回は、魚焼きグリルやアルミホイルを使った方法も含めて、失敗しない焼き方を詳しくご紹介していきたいと思います。
- 味噌を焦がさずに中まで火を通す基本的な焼き方の手順
- フライパンや魚焼きグリルを使った道具別の調理のコツ
- 生焼けを防ぎつつジューシーに仕上げるための火加減
- 万が一焦げてしまった時の対処法や美味しい食べ方
焦げない豚肉味噌漬けの焼き方を徹底解説

豚肉の味噌漬けを美味しく焼くためには、道具選びと火加減がとても重要です。
ここでは、フライパンや魚焼きグリルなど、ご家庭にある道具を使って、誰でも簡単に実践できる焦げない焼き方の手順を詳しく紹介していきますね。
下ごしらえで味噌を拭き取る理由と方法
豚肉の味噌漬けを焼く前に行う最も重要な工程が、表面の味噌を適切に取り除くことです。
味噌は非常に糖分が多く、お肉に火が通るよりも先に焦げてしまう原因になります。
「せっかくの味噌味が薄くなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、漬け込んでいる間にお肉の中までしっかりと味は浸透していますので大丈夫ですよ。
方法としては、キッチンペーパーなどを使って、表面の味噌を優しく、しかししっかりと拭き取るのがおすすめです。
水で洗い流してしまう方法もありますが、これだとお肉の旨味や風味まで一緒に流れてしまい、水っぽくなってしまう可能性があります。
面倒でも一枚ずつ丁寧に拭き取ることで、焼き上がりの香ばしさと味の濃さが格段に変わってきますので、ぜひ試してみてくださいね。
フライパンとクッキングシートで焼く手順

私が一番おすすめしたいのが、フライパンとクッキングシート(オーブンシート)を組み合わせた焼き方です。
テフロン加工のフライパンでも良いですが、クッキングシートを敷くことで、味噌がフライパンに直接触れず、焦げ付きを劇的に防ぐことができます。
後片付けもシートを捨てるだけなので、とっても楽ちんなんですよ。
焼き方の手順は簡単です。
まずフライパンにクッキングシートを敷き、その上にお肉を並べます。
火加減は最初は「弱めの中火」くらいで、片面をじっくり焼いていきます。
強火だとすぐにシートごしでも焦げてしまうので注意してくださいね。
お肉から脂が出てきて、ジューシーな音がしてきたらひっくり返す合図です。
この方法なら、味噌の香ばしさを残しつつ、綺麗に焼くことができますよ。
クッキングシートはフライパンからはみ出さないようにカットしてください。
火に直接触れると燃える恐れがあります。
魚焼きグリルとアルミホイルの活用術

魚焼きグリルを使うと、直火に近い状態で香ばしく焼き上げることができますが、ここでも焦げ付き対策は必須です。
そのまま網に乗せると、味噌が落ちて庫内が汚れたり、網にこびりついてお肉がボロボロになってしまったりします。
そこで活躍するのがアルミホイルです。
アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから広げ、その上にお肉を乗せてグリルに入れます。
こうすることで、お肉とホイルの間に隙間ができ、くっつきにくくなります。
また、上火が強いグリルの場合、表面が焦げそうになったら、さらに上からアルミホイルをふんわり被せるのも効果的です。
これなら、熱は通しつつ、直火による焦げを防ぐことができますよ。
弱火でじっくり火を通す蒸し焼きのコツ

豚肉、特に厚切りのロース肉などは、中まで火を通すのに時間がかかります。
表面だけ焼いて中が生焼けという失敗を防ぐには、「弱火」と「蓋」を活用した蒸し焼きがベストです。
フライパンでお肉の両面に軽く焼き色を付けたら、火をごく弱火に落とします。
そして、フライパンに蓋をして、数分間じっくりと蒸し焼きにします。
蓋をすることでフライパン内の温度が保たれ、蒸気の力でお肉全体に均一に熱が伝わります。
この方法だと、お肉が硬くなりにくく、ふっくらと柔らかい仕上がりになります。
焦げやすい味噌漬けこそ、時間をかけて優しく火を通すのが美味しさへの近道なんですね。
オーブンやトースターでの焼き方と温度
コンロが塞がっている時や、一度にたくさん焼きたい時はオーブンやトースターも便利です。
ただし、これらも温度設定には注意が必要です。
高温すぎるとあっという間に黒焦げになってしまいます。
オーブンを使う場合は、200度〜220度くらいに予熱し、クッキングシートを敷いた天板に並べて10分〜15分ほど焼くのが目安です。
トースターの場合は熱源が近く焦げやすいので、最初からアルミホイルでお肉を包んでしまう「ホイル焼き」にするのも一つの手です。
最後の数分だけホイルを開いて焼き目をつけると、見た目も美味しそうに仕上がりますよ。
冷凍した豚肉味噌漬けを焼く時のポイント

スーパーで安売りしていた時に買って冷凍しておいた味噌漬け、そのまま焼いていませんか?
冷凍カチカチの状態で焼くと、外側は焦げているのに中は凍ったままという最悪のパターンになりがちです。
美味しく焼くためには、必ず「冷蔵庫での自然解凍」を行いましょう。
焼く半日前くらいに冷蔵庫に移しておくと良いですね。
もし急いでいる場合でも、電子レンジの解凍モードは加熱ムラができやすいので、できれば流水解凍(袋のまま)をおすすめします。
しっかり解凍して常温に近い状態に戻してから焼くことで、火の通りが均一になり、失敗が少なくなりますよ。
豚肉味噌漬けの焼き方で焦げないための注意点

基本的な焼き方をマスターしても、ちょっとした油断で失敗してしまうこともあります。
ここでは、さらに美味しく、安全に食べるために気をつけておきたいポイントや、もしもの時のリカバリー方法についてお話しします。
厚切り肉が生焼けになるのを防ぐ焼き方
とんかつ用のような厚切りの豚肉を味噌漬けにした場合、中心部まで火を通すのは至難の業です。
焦げないようにと弱火にしすぎても時間がかかりすぎますし、強火だと表面だけ焦げてしまいます。
ここでおすすめなのが「余熱調理」です。
ある程度両面を焼いたら火を止め、アルミホイルでお肉を包んで5分〜10分ほど置いておきます。
こうすることで、お肉の中に残った熱がじわじわと中心部へ伝わり、しっとりとした状態で完全に火を通すことができます。
パサパサになるのも防げるので、厚切り肉の場合はぜひ取り入れてみてください。
豚肉の生焼けは食中毒のリスクがあります。
不安な場合はカットして断面を確認するなど、確実に火が通っていることを確認してください。
火が通ったか確認する簡単な見極め方

「もう焼けたかな?」と不安な時、お肉を切らずに確認する方法があります。
それは、竹串や金串をお肉の一番厚い部分に刺してみることです。
刺した穴から出てくる肉汁が「透明」であれば、中まで火が通っている証拠です。
もし、濁ったピンク色や赤い血が混じったような汁が出てくる場合は、まだ生焼けの状態ですので、もう少し加熱が必要です。
また、お肉を菜箸などで押してみて、弾力があるかどうかも目安になります。
生のお肉はブヨブヨしていますが、火が通るとしっかりとした弾力が出てきます。
慣れてくると感触だけでわかるようになりますよ。
焦げてしまった時のリカバリー方法

気をつけていたのに、「あ!焦げちゃった!」ということもありますよね。
でも、捨ててしまうのはもったいないです。
焦げの程度にもよりますが、表面の焦げた部分だけをキッチンバサミや包丁で削ぎ落とせば、十分美味しく食べられます。
もし全体的に焦げ臭くなってしまった場合は、細かく刻んでチャーハンの具材にしたり、野菜炒めの肉として使ったりするのもおすすめです。
味噌の風味がアクセントになって、意外と美味しい一品に生まれ変わります。
「失敗した〜」と落ち込まずに、リメイク料理として楽しんじゃいましょう。
余った味噌や野菜と一緒に炒めるアレンジ
お肉を拭き取った際に出た味噌や、袋に残った味噌、もったいないからとそのままお肉に乗せて焼いていませんか?それが焦げの原因になっていることが多いんです。
残った味噌は、お肉とは別に活用するのが正解です。
例えば、キャベツやピーマン、ナスなどの野菜を炒める時の調味料として使うと、豚肉の旨味が溶け出した絶品の味噌炒めになります。
お肉を焼いた後のフライパン(汚れがひどくない場合)でそのまま野菜を炒めれば、フライパンに残った旨味も余さずキャッチできますよ。
これならお肉も焦げず、野菜も美味しく食べられて一石二鳥ですね。
生肉を漬けていた味噌には生肉の菌が付着しています。
必ずしっかりと加熱調理してから食べるようにしてくださいね。
焦げない豚肉味噌漬けの焼き方まとめ
豚肉味噌漬けの焼き方や焦げないためのコツについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
難しそうに感じる味噌漬けも、焼く前に味噌を拭き取ることや、クッキングシートを活用することで、驚くほど簡単に綺麗に焼くことができます。
特に「弱火でじっくり」と「余熱を使う」というポイントを意識すれば、お店で食べるような柔らかくてジューシーな仕上がりに近づけますよ。
焦げ付きを恐れずに、ぜひ今夜の夕食に美味しい豚肉の味噌漬けを楽しんでくださいね。

