PR

圧力鍋ハヤシライスの失敗しないレシピ!肉を柔らかくするコツ

圧力鍋ハヤシライスの失敗しないレシピ!肉を柔らかくするコツ お肉の下ごしらえ

こんにちは。下ごしらえ.com 運営者の「ゆたりん」です。

圧力鍋でハヤシライスを作ると、お肉がパサパサになってしまったり、ルーを入れた後に味がなんだか水っぽくなってしまったりして失敗することはありませんか?

時短で美味しく作れるはずの圧力鍋なのに、人気のレシピ通りに作ったつもりでも、なぜかお店のような濃厚な味にならないという悩みは本当によく聞きます。

実は、普通の鍋と同じ感覚で作ってしまうと、圧力鍋特有の密閉構造が裏目に出てしまうことがあるんです。

でも大丈夫、ちょっとしたコツを押さえるだけで、誰でも絶品のハヤシライスが作れるようになりますよ。

  • 圧力鍋の特性に合わせた水分量の計算と調整方法
  • 牛肉の種類や部位に応じた最適な加圧時間の使い分け
  • ルーを入れる正しいタイミングと焦げ付きを防ぐ重要ポイント
  • 味が決まらない時に役立つリカバリー方法と隠し味の活用術
スポンサーリンク

圧力鍋でハヤシライスを作る失敗しないコツ

圧力鍋でハヤシライスを作る失敗しないコツ

圧力鍋料理は「時短」が魅力ですが、ハヤシライスに関しては「ただ早く煮ればいい」というわけではありません。

ここでは、多くの人がつまずきやすい水分調整やお肉の扱いなど、美味しく仕上げるための基本的なルールを解説します。

人気レシピに学ぶ失敗しない水分量

圧力鍋でハヤシライスを作る際、最も多い失敗が「仕上がりがシャバシャバの水っぽい状態になってしまう」ことです。

これは、圧力鍋が密閉容器であり、加熱中に水分がほとんど蒸発しないために起こります。

普通の鍋でコトコト煮込む場合は水分が飛ぶことを計算に入れて水を入れますが、圧力鍋でそれをやると水分過多になってしまうのです。

さらに、ハヤシライスに欠かせない玉ねぎやキノコ類からは、加圧によって驚くほどの水分が出ます。
これらがソースを薄める原因になります。

成功の法則:水は「規定量」から15〜20%減らす!

市販のルーの箱に「水800ml」と書いてあったら、圧力鍋では650ml〜680ml程度からスタートするのが鉄則です。

最初は「水が少なすぎないかな?」と心配になるかもしれませんが、野菜から出る水分でちょうど良い濃度になります。

もし濃すぎたら後で水を足せますが、薄いものを煮詰めるには時間がかかるので、最初は少なめの水で攻めるのが正解です。

牛肉を柔らかく仕上げる加圧時間

牛肉を柔らかく仕上げる加圧時間

「圧力鍋を使えばどんな肉でも柔らかくなる」と思っていませんか?
実はこれ、半分正解で半分間違いなんです。

特にハヤシライスによく使われる「牛こま切れ肉」や「薄切り肉」の場合、加圧のしすぎは逆効果になります。

薄切り肉は高温(約120℃)に長時間さらされると、筋繊維がギュッと縮んでしまい、まるでゴムのような食感や、味の抜けた出がらしのような状態になってしまいます。

薄切り肉を使う場合は、加圧時間は「1分〜3分」で十分
あるいは、圧力がかかったらすぐに火を止めて余熱で火を通すだけでも良いくらいです。

一方で、「牛スネ肉」や「肩ロースのブロック肉」を使う場合は、結合組織(コラーゲン)をゼラチン化させるために、しっかり15分〜20分加圧する必要があります。

自分が使うお肉のタイプに合わせて時間を使い分けることが、トロトロお肉への近道ですよ。

肉の種類推奨加圧時間特徴
薄切り肉0分〜3分加熱しすぎると硬くなる。余熱調理がおすすめ。
スネ・ブロック肉15分〜20分長時間加圧でコラーゲンが溶けトロトロになる。

ルーはいつ入れる?焦げ付き防止策

ルーはいつ入れる?焦げ付き防止策

これは声を大にして言いたいのですが、カレールーやハヤシライスのルーは、絶対に「加圧後」に入れてください。

加圧する前のサラサラした水分の中にルーを溶かし入れてから蓋をして加熱すると、とろみがついて鍋の中で対流が起きにくくなり、鍋底が焦げ付く原因になります。

特に電気圧力鍋やインスタントポットなどのセンサー付き調理家電の場合、少しでも焦げ付きを検知すると「Burn(焦げ付きエラー)」が出て調理が止まってしまいます。

これを防ぐための正しい手順は以下の通りです。

  1. 肉と野菜を炒める
  2. 水とローリエなどを入れて加圧調理する
  3. 圧力が下がったら蓋を開ける
  4. ここで初めて火を止めてルーを割り入れる
  5. ルーが溶けたら弱火で少し煮込んでとろみをつける

この手順を守るだけで、焦げ付きのトラブルはほぼ100%防げます。
「ルーは最後」を合言葉にしましょう。

味が水っぽい時のリカバリー方法

味が水っぽい時のリカバリー方法

もし蓋を開けてルーを溶かした後、「あれ?なんか味が薄いし水っぽい…」となってしまっても諦めないでください。

リカバリー方法はいくつかあります。

まず一番シンプルなのは、蓋を開けたまま煮詰めることです。
圧力鍋は深さがあるものが多いので、強めの中火で水分を飛ばしましょう。
この時、焦げ付かないように木べらで底を混ぜながら行うのがポイントです。
煮詰めることで味が凝縮され、とろみも出てきます。

それでも味が決まらない場合は、単純に塩分や旨味が足りていない可能性があります。

ビーフシチューの事例になりますが、味がぼやけている時は、肉にあらかじめ塩コショウをしっかり振っておくなどの下味が重要だったりします。

ハヤシライスのリカバリーとしては、ケチャップやウスターソースを大さじ1〜2杯足して味を引き締めるのがおすすめです。

玉ねぎの炒め方でコクを出す方法

玉ねぎの炒め方でコクを出す方法

圧力鍋調理の弱点、それは「香ばしさが生まれにくいこと」です。

100℃〜120℃の蒸し煮状態では、料理の旨味の元となる「メイラード反応(褐色変化)」が起こりません。

そのため、加圧前の「炒め」工程が味の深みを左右します。

特に玉ねぎは重要です。
面倒でも、最初に油で玉ねぎが薄いあめ色になるまでしっかり炒めておきましょう。
ここで引き出した甘みと香ばしさが、最終的なソースの「コク」になります。
ただ茹でただけの玉ねぎと、しっかり炒めた玉ねぎでは、仕上がりのプロっぽさが段違いです。

時短テクニック
玉ねぎを早く炒めたい場合は、最初に塩をひとつまみ振ると水分が早く抜けて、炒め時間を短縮できますよ。

電気圧力鍋やインスタントポットのコツ

電気圧力鍋やインスタントポットのコツ

最近人気の電気圧力鍋(ホットクックやインスタントポットなど)を使う場合も、基本はガス式と同じですが、特に注意したいのが「予熱時間」と「デグラッセ(鍋底の掃除)」です。

電気圧力鍋は圧力がかかるまでの予熱時間がガスより長い傾向があります。
そのため、トータルの調理時間は意外とかかることを覚えておきましょう。

また、炒め機能を使って肉や野菜を炒めた後、そのまま水を注いで加圧スタートするのは危険です。

炒めた時に鍋底についた茶色の焦げ(旨味の塊)が、センサーに「焦げ付き」と誤認されることがあります。

水を加えたら、必ず木べらで鍋底をこそげ落とし(デグラッセ)、焦げを煮汁に溶かしてから蓋をしましょう。

これでエラーを防げるだけでなく、ソースのコクもアップして一石二鳥です。

スポンサーリンク

圧力鍋のハヤシライスを極めるテクニック

圧力鍋のハヤシライスを極めるテクニック

基本を押さえたら、次は「家庭の味」を「洋食屋の味」に格上げするテクニックです。
冷蔵庫にあるものを少し足すだけで、驚くほど本格的な味わいになります。

コクを深めるおすすめの隠し味

短時間調理の圧力鍋では、どうしても長時間煮込んだような「熟成感」が出にくいものです。
そこで役立つのが隠し味。私のおすすめは以下の3つです。

  • インスタントコーヒー: カレーの隠し味としても有名ですが、ハヤシライスにも有効です。
    苦味と香ばしさが加わり、味に深みが出ます。
    小さじ半分程度で十分です。
  • チョコレート: カカオの風味がデミグラスソースのコクを補強します。
    ひとかけら溶かすだけで濃厚になります。
  • 醤油: 意外かもしれませんが、最後の一回しでご飯との相性が抜群に良くなります。

これらは入れすぎると味のバランスを崩すので、「なんか美味しくなった?」と気づかれない程度に少量入れるのがポイントです。

トマト缶や赤ワインでの本格味付け

トマト缶や赤ワインでの本格味付け

市販のルーだけでなく、トマト缶や赤ワインを加えると、酸味と複雑味が加わり一気に大人向けの味になります。

ただし、圧力鍋で調理する場合、アルコール分や酸味をしっかり飛ばしておく必要があります。

赤ワインを入れるなら、加圧前の炒める段階で投入し、一度沸騰させてアルコール臭を飛ばしてください。

トマト缶を使う場合は、ルーの規定水分量からトマト缶の水分量を差し引くのを忘れずに。
トマトのグルタミン酸は肉のイノシン酸と相乗効果を生み、旨味を倍増させてくれます。

豚肉や牛すじ肉で代用する場合

豚肉や牛すじ肉で代用する場合

ハヤシライスといえば牛肉ですが、豚肉や牛すじ肉で作っても美味しいですよね。
特に豚肉(こま切れやバラ肉)は、牛肉よりも安価で、しかも圧力鍋なら短時間で柔らかくなります。

豚肉を使う場合は、脂身の甘みがソースに溶け出すので、少し生姜を加えたりして味を引き締めるとバランスが良くなります。

牛すじ肉を使う場合は、下処理が必須です。
一度茹でこぼして臭みを取ってから使いましょう。
牛すじはコラーゲンの塊なので、圧力鍋との相性は最強です。
加圧時間は20分程度しっかりとることで、口の中でとろける絶品ハヤシライスになります。

圧力鍋でのご飯の炊き方と相性

圧力鍋でのご飯の炊き方と相性

ハヤシライスが美味しくできても、ご飯がイマイチだと台無しですよね。
実は、ソース作りだけでなくご飯を炊くのにも圧力鍋は優秀なんです。

圧力鍋で炊いたご飯は、もちもちとして甘みが強く、濃厚なハヤシソースをしっかり受け止めてくれます。

圧力鍋炊飯の黄金比率

米:水 = 1:1(同量) 加圧時間:高圧で3分 → 自然放置

この比率で炊けば、失敗なくふっくら炊けます。
カレーやハヤシライスの時は、水をほんの少し減らして硬めに炊くのもおすすめです。

圧力鍋でハヤシライスを時短で楽しむ

圧力鍋を使えば、本来数時間かかる煮込み料理が、下ごしらえを含めても30分〜40分程度で完成します。

浮いた時間は、サラダを作ったり、洗い物を済ませたり、あるいはゆっくりコーヒーを飲む時間に充てられますよね。

最初は水分調整に戸惑うかもしれませんが、「水は少なめ」「ルーは後入れ」「肉の厚さで時間を変える」の3点を守れば、失敗することはまずありません。

ぜひ今夜は、圧力鍋でとろとろのハヤシライス作りに挑戦してみてくださいね。