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Tボーンステーキの焼き方攻略!フライパンとオーブンで失敗しないコツ

Tボーンステーキの焼き方攻略!フライパンとオーブンで失敗しないコツ お肉の下ごしらえ

こんにちは。下ごしらえ.com 運営者の「ゆたりん」です。

憧れのTボーンステーキを手に入れたけれど、家での焼き方について悩んでいませんか。

厚みのあるお肉だけに、中が生焼けだったり逆に焼きすぎてしまったりと、フライパンだけで美味しく焼くのは難易度が高いと感じる方も多いはずです。

実は、お店で出てくるような絶妙な焼き加減のステーキを焼くには、ちょっとしたコツと手順を知っているかどうかが大きな分かれ道になります。

この記事では、フライパンを使った基本の方法からオーブンを併用する本格的なテクニックまで、失敗しないためのポイントを詳しくご紹介します。

  • フライパンだけで美味しく焼くための下準備と火加減がわかります
  • オーブンを併用して厚切り肉をムラなく仕上げる方法を学べます
  • ヒレとサーロインを同時に楽しむための切り方のコツが理解できます
  • 骨の周りの旨味が詰まったお肉まで余さず堪能する知識が得られます
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フライパンで完結するTボーンステーキの焼き方

フライパンで完結するTボーンステーキの焼き方

Tボーンステーキをご家庭のフライパンだけで焼く場合、火加減と予熱のコントロールが成功のカギを握ります。

ここでは、道具を最小限に抑えつつ、ジューシーに仕上げるための具体的なステップを見ていきましょう。

美味しく焼くための下ごしらえと解凍

Tボーンステーキを美味しく焼くための旅は、実は焼くずっと前から始まっています。

冷凍で購入されることが多いこのお肉ですが、解凍方法を間違えると焼く前に勝負が決まってしまうと言っても過言ではありません。

もっとも避けたいのは、電子レンジでの急速解凍や常温での放置です。
これを行うと、お肉の旨味成分であるドリップが大量に流れ出てしまい、パサパサの仕上がりになってしまいます。

ベストな方法は、焼く予定の前日に冷蔵庫に移し、時間をかけてゆっくりと解凍することです。
お肉の大きさにもよりますが、完全に解凍されるまで24時間程度見ておくと安心ですね。

冷蔵庫の中でじっくり温度を上げることで、肉の細胞が壊れるのを防ぎ、ジューシーさを保つことができます。

まずは焦らず、この「待つ時間」も料理の一部だと考えて準備を進めてみてください。

焼く30分前に肉を常温に戻す重要性

焼く30分前に肉を常温に戻す重要性

冷蔵庫から出したばかりの冷たいお肉をいきなり熱々のフライパンに乗せるのは、ステーキ調理における最大のタブーかもしれません。

お肉の芯が冷え切っている状態で焼き始めると、表面はこんがり焼けているのに中は冷たいままという「生焼け」の状態になりやすいからです。

これを防ぐために、焼く30分から1時間前には冷蔵庫から出し、室温に戻しておくことが非常に重要です。

常温に戻すメリット
  • 肉の中心部と表面の温度差が小さくなり、均一に火が通る
  • 焼きムラが防げるため、狙った焼き加減(ミディアムレアなど)にしやすくなる

特にTボーンステーキのような厚切り肉の場合、この工程を飛ばすと中心まで熱を通そうとして焼きすぎてしまい、結果的に表面が焦げてしまう原因にもなります。

冬場や夏場など室温によって時間は多少前後しますが、指でお肉を触ったときに冷たさを感じなくなる程度を目安にしてみてください。

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筋切りと塩コショウの下ごしらえ手順

筋切りと塩コショウの下ごしらえ手順

お肉が常温に戻ったら、焼く直前の仕上げに入ります。
まず行いたいのが「筋切り」です。

赤身と脂身の間にある筋は、焼くと縮んでしまい、お肉全体が反り返ったり硬く感じたりする原因になります。

包丁の先を使って数箇所切れ込みを入れておくと、焼き上がりの形も綺麗になり、食べた時の食感も柔らかくなります。

注意点

Tボーンステーキの場合、あまり深く切り込みを入れすぎると肉汁が逃げ出してしまうので、筋の部分だけをピンポイントで切るようにしましょう。

次に味付けですが、塩とコショウを振るのは「焼く直前」が鉄則です。

塩を振ってから時間が経つと、浸透圧でお肉の水分が浮き出てしまい、せっかくの旨味が逃げてしまいます。

焼く直前に、少し高い位置から全体にまんべんなく塩コショウを振りかけることで、味にムラがなくなり、プロっぽい仕上がりに近づきますよ。

強火で表面を焼き固めるポイント

強火で表面を焼き固めるポイント

いよいよ焼きの工程ですが、フライパンでの調理で意識したいのは「メリハリ」です。
最初は必ず強火でフライパンを煙が出るくらいまでしっかりと熱してください。
そこに牛脂や油をひき、お肉を投入します。
この時の「ジューッ!」という激しい音が美味しさの合図です。

まず最初の目的は、お肉の表面を一気に焼き固めて、中の肉汁を閉じ込めること(メイラード反応を起こすこと)です。

弱火でじわじわ焼いてしまうと、肉汁がどんどん流れ出てしまい、パサついた残念なステーキになってしまいます。

片面にしっかりとした焼き色がつくまで、動かさずに我慢して焼きましょう。
Tボーンステーキには脂身の側面もあるので、トングを使ってお肉を立て、側面の脂もしっかり焼くと香ばしさが増して美味しくなります。

両面にこんがりとした焼き色がついたら、そこから火を弱めて中まで火を通していくイメージです。

アルミホイルで予熱を通すテクニック

アルミホイルで予熱を通すテクニック

両面に良い焼き色がついたら、ここからがジューシーさを決める「休ませ」の時間です。

フライパンの上だけで中まで完全に火を通そうとすると、どうしても外側が硬くなってしまいがちです。

そこでおすすめなのが、アルミホイルを使った予熱調理です。

焼きあがったお肉をすぐにアルミホイルで二重に包み、温かい場所に置いて5分〜10分ほど休ませます。

こうすることで、お肉に残った予熱がじっくりと中心部へ伝わり、肉汁が全体に行き渡って落ち着きます。

焼いてすぐに包丁を入れると、肉汁がドバーッと溢れ出てしまいますが、しっかり休ませることでお肉の中に旨味が留まるのです。

豆知識:指で焼き加減チェック

お肉の弾力で焼き加減を確認する方法があります(OKサインを作った時の親指の付け根の硬さと比較するなど)。
予熱で火が入る分も計算に入れて、フライパンから上げるタイミングを見極めるのがポイントです。

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オーブンも活用したTボーンステーキの焼き方

オーブンも活用したTボーンステーキの焼き方

より確実で、お店のような仕上がりを目指すなら、フライパンとオーブンを併用する方法が最強です。
特に厚みが3cm以上あるような極厚のTボーンステーキの場合、この方法が推奨されます。

フライパンとオーブンの使い分け

フライパンとオーブン、それぞれの得意分野を活かすことが成功への近道です。

フライパンの役割は「表面に香ばしい焼き目をつけること」、そしてオーブンの役割は「じっくりと中まで熱を通すこと」です。

この役割分担を意識するだけで、焼きムラのリスクが激減します。

具体的な手順としては、まずフライパンをカンカンに熱して表面を強火でリズミカルに焼き固めます。

香ばしい焦げ目がついたら、そのまま(または耐熱容器に移して)予熱しておいたオーブンに入れます。

オーブンは庫内全体の温度が一定に保たれるため、全方向から穏やかに熱が入り、厚切り肉でも中心部まで均一に火を通すことが可能になります。

ご家庭のオーブン機能やコンベクションオーブンをうまく活用して、ワンランク上の焼き上がりを目指しましょう。

理想の焼き加減ミディアムレアにするコツ

理想の焼き加減ミディアムレアにするコツ

多くの人が目指す「ミディアムレア」。
中心がほんのりピンク色で、肉汁がたっぷりあふれる状態にするには、オーブンの温度設定と時間が肝心です。

一般的には、200度〜220度に予熱したオーブンでお肉の厚さに応じて5分〜10分程度焼くのが目安となります。

焼き時間の目安(200度設定の場合)

肉の厚さ焼き時間目安
約2cm約4〜5分
約3cm約6〜8分
約4cm以上約10分〜様子見

ただし、これはあくまで目安です。

ご家庭のオーブンの癖やお肉の状態によって変わりますので、途中でお肉用温度計(ミートサーモメーター)を使って中心温度を測ると確実です。

ミディアムレアなら中心温度が54度〜57度くらいを目指すと良いでしょう。
温度計がない場合は、金串を中心まで刺して下唇に当て、「温かい」と感じるくらいが引き上げ時です。

焼き上がったTボーンステーキの切り方

焼き上がったTボーンステーキの切り方

Tボーンステーキの醍醐味は、T字型の骨を境に「サーロイン」と「ヒレ(テンダーロイン)」という2つの部位を一度に楽しめることです。

しかし、この骨が切り分けの難易度を上げていますよね。
スマートに切り分けるには、まず骨に沿って包丁を入れるのがポイントです。

T字の骨の形をなぞるようにナイフを入れ、サーロイン側とヒレ側の大きな肉の塊を骨から切り離します。

その後、切り離したお肉をそれぞれ食べやすい一口大のサイズにスライスしていきましょう。

最後に、切り分けたお肉を元の骨の形に合わせて並べ直すと、見た目も豪華でパーティーなどでも盛り上がること間違いなしです。

この切り方なら、食べる人も自分でナイフを入れる手間が省け、それぞれの部位の味の違いをじっくり楽しむことができます。

骨の周りの肉まで美味しく食べる方法

骨の周りの肉まで美味しく食べる方法

綺麗にお肉を切り分けた後、骨に残ったお肉を「食べにくいから」と捨ててしまっていませんか。
実は、骨の周りのお肉(骨膜付近)こそが、一番旨味が凝縮されていて美味しい部分なんです。
ここを無駄にするのは本当にもったいないです!

骨に残ったお肉は、かぶりついて食べるのもワイルドで良いですが、ナイフでこそげ落とすようにして集め、軽くフライパンで温め直して「ガーリックライス」の具材にしたり、細かく刻んでスープに入れたりするのもおすすめです。

骨からも良い出汁が出るので、骨ごと煮込んでポトフやスープストックにするのもアリですね。
Tボーンステーキは値段も張るご馳走ですから、骨の髄まで楽しみ尽くしましょう。

失敗しないTボーンステーキの焼き方まとめ

ここまで、フライパンのみの場合とオーブン併用の場合の焼き方をご紹介してきました。

Tボーンステーキは一見ハードルが高そうに見えますが、「常温に戻す」「強火で焼く」「しっかり休ませる」という基本さえ守れば、ご家庭でも驚くほど美味しく焼くことができます。

特に重要なのは、焦ってすぐに切らないことです。
お肉を休ませる時間は、美味しくなるための魔法の時間だと思って、少しだけ我慢してくださいね。

今回ご紹介したテクニックを使って、特別な日のディナーやBBQで、家族や友人をあっと言わせるような最高のTボーンステーキを振る舞ってみてはいかがでしょうか。